登山

山に登らずにはいられなくなる!小説「孤高の人」名言【登山】

孤高の人

今回は山岳小説の名作「孤高の人」の名言を紹介します。

本記事は、以下のような人におすすめです。

  • 小説「孤高の人」を読み、誰かと感想を共有したい方
  • 「なぜ山に登るのか?」という問いに悩んでいる方
  • 「孤高の人」がどのような小説か知りたい方

まず「孤高の人」がどのような小説なのかを紹介し、特に印象深かった名言を紹介します。

小説「孤高の人」とは?

「孤高の人」は、「縦走路」「八甲田山死の彷徨」など山岳小説の分野を切り開いた新田次郎によって書かれました。

あらすじは以下です。

~あらすじ~
昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎”

その強烈な意志と個性により、仕事においても独力で道を切り開き、高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した加藤文太郎の、交錯する愛と孤独の青春を描く長編

出所:Amazon

主人公 加藤文太郎の名言

以下、3つのカテゴリで文太郎の名言を紹介します

2-1.山に登る意味・山の面白さ

①「山は地図で見てもわからない。本で読んでも分からない。写真で眺めたものとも違う。

自らの足で登り、自らの目で確かめる以外に山を理解することはできないのだ

私はこの言葉に下界ではなく山小屋で出会い、「まさにそうだ」と思った言葉です。

山に登ったことがない人からすると、重い荷物を背負って、辛い思いをして休みの日に山へ登ることは理解ができないかと思います。

しかし、山が好きな人からすると、自分の足で苦労して登り、自分の目で下界では味わえない絶景を味わう喜びを知っているのではないかと思います。

その喜びは、こちらの言葉の通り、自分で確かめる以外には理解することができません。

②「山登りをする理由は簡単じゃないですか、それは汗を流すためなんです。

山登りをしなくたって、汗を出す遊びはいっぱいあるけれど、その中で、一番私の肉体条件に適しているのが山登りだからぼくは山へ登るんです」

「たしかに!」私も思った名言です。

山の中をひたすら歩いて汗をかいていると、日常のふとした悩みがいつの間にか消えていって、頭がすっきりします。

サウナや運動等、汗を流す方法はたくさんありますが、山登りが一番を汗を流すのにいい方法だと私も気づかされました。

③「そのつぎに加藤がなぜ山へ行くかについて彼自身に答えたものは、
人間は困難な立場に追込まれれば、追込まれるほど生長する
その困難な場を山に求めているのではないかということだった」

「汗を流す」次に文太郎が考えた山へ行く目的です。

私は文太郎ほど困難な山へは行っていませんが、自分自身もやはり日常では生まれない精神的・肉体的な山の辛さを乗り越えると成長できたような気になります。

2-2. 文太郎の孤独と冬山

「夏山と冬山の違いは寒さだけではない。-中略-

寒さだけなら、寒くないような、準備さえすればしのげるけれど、それ以外にあるものとすれば、ーそれは孤独であった。

夏山にはどこかに人がいた。小屋もあった。鳥もいるし、動物もいた。花も咲いていた。だが冬の山には人はいなかった。小鳥の鳴き声も聞こえないし、草木も眠っていた」

「彼は、冬山で孤独を味わった。その孤独が、神戸に帰ってきてみると、無性に恋しくなるのである。

ある孤独こそ山の魅力であり、妥協を許さない、峻厳な換気こそ長いこと山に求めていたものであることが分かると、もうじっとはしてはいられなかった」

「夏山と冬山の差は温度の差ではない。冬山に勝つことは、孤独に勝つことである」

「加藤は山は信じたが、山において人は信じなかった。それが加藤文太郎の心情であった。

山においては、結局は自分以外にはたよるものはないという深淵が、加藤を偉大なる登山家に仕立て上げた」

小説の中で「冬山」は文太郎にとって特別な存在です。
・文太郎の「孤独」をより一層強化することになった冬山
・登山家としての文太郎を大きく育てるばであった冬山
・そして、文太郎の命を奪う冬山

「孤独」という文太郎と冬山の共通点をうまく表現している点が非常に興味深いです

2-3. 文太郎の変化

「だが加藤がそれを断らなかったのは、加藤が花子というすばらしい女性と家庭を持っていたからであった。

加藤は花子を通じて、愛情というものを知った。

人間は、一人でいるよりも複数でいる方がより自然であり、より合理的であることを知った」

結婚する前までは、不器用で人がコミュニケーションをとることが下手で、「孤独」を愛した文太郎でしたが、結婚を通して愛情や人と一緒に何かをすることの楽しさ・喜びを知っていきます

「孤独」な文太郎にも共感する点は多いのですが、他人とコミュニケーションをとる文太郎が出てくることで、より身近な存在となりさらに感情移入をすることができるようになります

以上、自分の備忘録的要素が強いですが、本を読んでいる中で特に印象に残った文太郎の言葉をピックアップし、個人的な感想を書いてみました。

少しでも共感していただける方がいればうれしいです!

私自身の登山記録も他記事で書いておりますので、ぜひ読んでみてください。