2022年2月15,16日に雪山登山の入門の山と呼ばれる天狗岳へ行ってきました。
天狗岳は、都心からもアクセスが容易、初心者も登山可能であり、かつ私が上ったタイミングが休日ということで、他登山者も多くトレースがしっかり残っており、ラッセルは必要なく歩きやすい道でした。
幸いなことに山頂へ向かう2日目は天候に恵まれ、雪山登山をした最大の目的である「真っ白な山と透き通るような青い空のコントラスト」を存分に味わうことができました!
私は実は、今年雪山登山を始めた初心者です。
この記事は、少し前の私のような「雪山登山をしてみたいけれど、雪山ってどんな感じなのだろう?」という不安・疑問を持っている方に向けて雪山のすばらしさを伝えたいと思って書いております。
また、「天狗岳に行くことは決めたけれど、天狗岳はどのような山なの?」「マイカーを持っていないけれど、どうやって厳雪期に天狗岳に行けばよいの?」という方の参考もなるかと思います。
目次
- 私の基本情報
- 天狗岳の難易度・紹介
- 天狗岳への行き方
- 登山の概要
- 天狗岳登山後の感想
私の基本情報
山のレポートを紹介する前に、登山スピード等の参考のために私の体力レベル等を紹介します
- 28歳男性・会社員・独身
- 東京都内在住
- 中高時代は野球部
- 最近はリモートワークが続き、週一回ランニングをしている
- お風呂後にはストレッチを10分程度
天狗岳の難易度・紹介
天狗岳は八ヶ岳の北に位置する、標高2,646mの山です。
天狗岳は、雪山登山の中では体力度・技術度ともに初級の山となっています。
実際に登ってみた感想としましては、登山者が多くトレースもしっかりあるため、雪山初心者に適した山であると思います。
一方で、私が下山した翌日は天候が悪化し、女性の人が遭難しなくなってしまっておりました。
NHKニュース:「長野 八ヶ岳連峰で遭難 高齢の男女3人全員発見 女性1人死亡」
初級の山であることは間違いありませんが、雪山においては天候の確認が他の季節以上に重要であることを意識していただければと思います。
天狗岳への行き方&登山概要
今回私は同年代の友人と2人パーティーで行きました。
マイカーを持っていないため、電車とバスの公共交通機関を使っての移動となりました。
下記、都内に住んでいる私の天狗岳のアクセス・スケジュールを記します。
茅野駅からのバスは休日ですと混む可能性があります。
確実に座りたいと考えられている方は、電車が駅に着いた瞬間ダッシュでバス停に向かうとよいかと思います。
バス停は1番乗り場です。
茅野駅~渋の湯までのバスの時刻表
以下、詳細です。
1日目
新宿駅から特急あずさに乗って、茅野まで向かいます。
前日までに、「えきねっと」で特急券を予約しておくと、スムーズに乗車することができます。
その後、茅野駅へ到着し、バスに乗車しました。
バスは満席でした(写真を撮り忘れました、すみません)
道路に雪が積もっているためか、「渋の湯」登山口の少し手前で下車しました。
写真の通り、この日は多くの登山客がいました。
「雪山登山なんてする人あまりいないだろう」という風に考えていましたが、全くそんなことはありませんでした。
渋の湯登山口です。登山スタート。
登山口の近くにはトイレもあるので安心です。
最初は森林の中をひたすら歩きます。
トレースがあり、非常に歩きやすいです
歩いているうちに、天気が良くなってきました。
写真を撮り忘れてしまいましたが、黒百合ヒュッテに無事到着しました。
黒百合ヒュッテにチェックインをし、テントを設営しました。
その後、黒百合ヒュッテ前にある斜面を登り、散歩をしました。
こちらの斜面は、雪山技術のトレーニングにもおすすめです。
斜面を登り切ったの丘の上からの景色です。
黒百合ヒュッテとテント場を見下ろすことができます。
テント設営の為には、スコップを持っていくと便利です。
今回はそもそもスコップが必要であることも知らず、お隣の方にお借りしました
雪山登山は荷物が重いため、ビールを持っていくか迷いましたが、雪の上でキンキンに冷やしたビールは最高においしかったです。
見た目がかなり悪いですが、夜ご飯です。
醤油ラーメンと鳥のささみ、味付け卵です。
その後、寒さに耐えられなかったため、寝袋に包まり眠りにつきました。
雪山初テント泊であったため、寒さに怯えていました。寒いことは間違いなかったですが、死ぬほど寒くて眠れないということはありませんでした。
今回の雪山テント泊に向けた購入したシュラフは、NANGAのオーロラ750です。
非常に暖いです。上位モデルのオーロラライトと比較すると300gほど重く、やや大きいですが、2万円ほど安いため、雪山テント泊初心者にはおすすめです。
2日目
起床し、準備をして天狗岳に向かいます。
朝から雲一つない快晴です!こちらの小屋が黒百合ヒュッテです。
稜線に出る前は、森林の中を歩きます。
森林の中は風がほぼありませんが、森林を抜けると強風に煽られます。
強風に吹かれながらトラバースを登ります。
凍っている場所もあり、ピッケルが必須です。
そして、頂上に着きました!
雪山の写真を今まで見たことはたくさんありましたが、やはり自分の体を使って山に登り、自分の目で本物の景色を見た時の気持ちは最高です。
天狗岳は二つの頂上があり、西天狗と呼ばれるもう一つの頂上へ向かいます。
青空と雪山のコントラストが最高です。
登りはやや急ですが、一歩ずつ登ればそこまできつくはありません。
山頂に到着しました!西天狗からのパノラマ写真です。
北アルプスと他の八ヶ岳連峰を一覧することができます。
その後、黒百合ヒュッテ(渋の湯)方面ではなく、唐沢鉱泉方面へ下山します。
途中で振り返ってみると、天狗岳が見えました。
無事唐沢鉱泉に下山しました。
しかし、唐沢鉱泉から茅野駅行きのバスは冬季は運航しておりません。
タクシーが拾えるところまで一般道を歩いて行きました。
タクシーを拾おうとしたところでとある雪山ツアー客を乗せたバンの方に声をかけて頂き、駅まで同乗させて頂きました。
その後、茅野ステーションホテルで温泉に入り、モン蓼科でソースカツ丼を食べ、帰宅しました。
茅野駅から徒歩圏内周辺の入浴施設は、茅野ステーションホテルのみです。
こじんまりした浴場ですが、500円で入ることができ、おすすめです。
以上、天狗岳の登山記となります。
天狗岳で最高の景色を味わうことができたため、雪山にハマりました。
その後、谷川岳、蓼科山に行っています。
よければそちらの記事も読んでみてください。
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