タイ チェンマイ

チェンマイの少数民族のコーヒー農園にホームステイ!満足度★5!

コーヒーを普段全く飲まない者として、今回の体験をするにあたっての個人的なテーマは「コーヒーの魅力を知るきっかけづくり」でした。
コーヒーができるまでの一からの過程を手足動かして体感でき、魅力溢れるコーヒー農家のマスターの姿や想いを近くで感じることができ、きっとこの体験がなかったら知ることがなかったかもしれないことを知ることができた時間になりました!

自分で摘み、触れた豆からできたコーヒーを啜ると、これもまた初めて感じた味が口の中で広がり、なんだかおもしろい感覚になりました。普段飲まないと言ってもコーヒーを飲むことはあり、色々なコーヒーの味を知るわけでもないですが、なんだか明るく新鮮な味がしたような。コーヒーのことを知りたくなりました!

それと同時に、今の生活とは違った、いわゆる非日常的な生活の体験ができたことが楽しく、心身ともにノンストレスでリラックスできる時間でした。こういう時間が自分の活力になることを思い出しました。まとめます。最高でした!!!(M.S.さん)

タイ、チェンマイ北部のコーヒー農園体験に参加させて頂きました。
1泊2日で、カレン族の農家の姿を垣間見る経験ができました。

栗の木に包まれた山林に植えられているコーヒーの木から、体験収穫。そして収穫後は洗浄、発酵、乾燥のデモを見せてもらって、実に手間が罹る作業であることが分かります。

手作りの温かい家庭料理を振舞っていただいて、夜は囲炉裏を囲んで談話。また、近所のお宅で機織りを見せてもらいお年寄りから面白い話を聞かせていただきました。
(M.K.さん)


「観光地だけでない、タイの田舎のリアルな生活に触れたい」と思ったことはありませんか?

私も最初は、お寺やナイトマーケット、お土産購入などを楽しんでいたのですが、だんだんと現地の人とコミュニケーションをとり、リアルな生活を知りたいと思うようになりました。

ローカルな体験の場がないかググってみるのですが、よくある一般的なツアーに似たものばかりという状況でした。

そこで、今回は自分で作ってみようということで、今回タイのチェンマイの中心部から2時間の村でのホームステイを企画しました!

ただのホームステイではなく、今人気が高まっているタイのコーヒー農家さんです。その一部始終を紹介します!

概要

2023/1/2,3の2日間で、タイ北部の古都チェンマイの都心から車で2時間のNong Tao村を訪問しました。

Nong Tao村は、人口600人のカレン族の村です。
村人の方は主に米や野菜、花などの農業に従事しています。

今回はNong Tao村でコーヒーや梅、お米を育てている”クイさん”に受け入れてもらいました。

クイさんは自然と共生した有機栽培を実践する農家さんです。

生産者と消費者が顔が見える関係を築くことにも注力しており、自身でチェンマイ大学の朝市に出店したり、クイさんのことを知ったタイ人や日本人の受け入れをしたりしています。

下記スケジュールで、コーヒーツアーを行いました。

スケジュール
<1日目>
10:30 村到着~ランチ
13:00 コーヒー収穫
15:00 コーヒー体験(洗浄~乾燥)
18:00 夕ご飯

<2日目>
7:00 托鉢・朝ごはん
9:30 コーヒー体験②(焙煎~試飲)
11:00 村散歩:機織り、学校訪問
13:00 お昼ご飯、村発

ホームステイ 1日目

村到着・ランチ

村に到着しました。

クイさんは鳥、豚、牛と様々な動物を飼っています。

”スプライト””ショーグン”というわんこもいます。こちらはスプライト。
人懐っこくて最高にかわいい。

到着後のウェルカムコーヒーをクイさんお手製のカフェ&休憩スペースで頂きます。

こちらのカフェ・休憩スペースは、クイさんが手作りで作られています。

様々な種類の木が使われており、温もりが感じられます。

コーヒーだけでなく、梅酒やお茶など、何でも自分で作っているクイさん。

村を少し散歩し、クイさん手作りの料理でお昼ご飯です。

野菜と豚肉のオイスターソース炒め、タイ風卵焼き、キュウリのキムチです。

キムチの素はクイさんご自身が発酵させています。

コーヒー豆収穫

次は、本ツアーの一番の見どころ、コーヒー豆の収穫体験です。

手ぬぐいを頭に巻く、クイさんスタイルで準備は万全。

ピックアップトラックの荷台に乗り、農園へGo!

荒れた山道を20分程登ります。

荷台から降り、山の中にあるコーヒー農園へ向かいます。

大規模栽培ではなく、自然との共生を意識したコーヒー栽培を手掛けるクイさん。
木は伐採せずに、森の中に直接約1,000本のコーヒーの木を植えています。

生産量は毎年約1トンであるそうですが、今年は雨が多かったため花が落ちてしまい、例年と比べると生産量は少ないようです。

収穫は、普段クイさんとお父さん・お母さんの3人で行っているそうで、繁忙期は他の農家の方に支援をしてもらいながら行っています。

コーヒーの実についての説明があった後、自由に収穫タイムです。

真っ赤に熟した実だけを採るのですが、最初はなかなか難しい。

だんだん慣れてくると、採るべき実が分かってきます。

真っ赤に熟したコーヒー豆はとても鮮やか!

森には栗も落ちていました。生で食べれて、意外においしい。

日本では毎日飲むけれど、どのように作られているかを直に見ることは中々できないコーヒーの生産工程。最高の時間になりました。

収穫後、またトラックの荷台に乗り、村へ戻ります。

途中には米や花の畑が広がっており、日本とはまた一味違う大自然を満喫できます。

コーヒー体験(洗浄~発酵~乾燥)

こちらがクイさんのコーヒー精製場です。

右奥の屋根の下で洗浄~発酵をし、左側で乾燥させます。

コーヒー豆の収穫後、洗浄~発酵~乾燥のプロセスについて学びます。

クイさんの農園では、ウォッシュド、セミウォッシュド、ハニーウォッシュドの3つの製法でコーヒー豆を精製しています。

今回、参加者合計で7kgの豆を収穫しました。
しかし、実際に未成熟な豆を取り除き、皮を取り実際に試飲用として使えるのは1kgのみということでした。

まずは、収穫した豆を水洗いします。

浮いてくる豆は軽い未成熟な豆であるため、取り除きます。

こちらの機械で、コーヒー豆の果皮を取り除きます。
コーヒー豆の構造が気になる方はこちら

果皮を取り除くと、よく見る”コーヒー豆”の形が出てきます。

その後、豆を発行させて、コーヒーの果肉を取り除きます。
いつもは20時間ほど発酵させるそうで、黒糖を入れると、発酵がされやすくなるそうです。
(今回はセミウォッシュドと呼ばれる精製方法でした)

精製方法に応じて、10日間~1カ月程豆を乾燥させます。

夕食

クイさん手作りのキッチンで、夕ご飯を作ります。

冒頭紹介したカフェも、キッチンも、自宅も、ピザ窯も自身の手で作っているクイさん。
今後は発酵風呂を作ることも考えているそう。

料理の腕も抜群で、何でもできるクイさん。かっこいい。

魚と薬味がたくさん入ったスープと

日本人チームが作った、手巻き寿司が晩ご飯です。

キッチンに併設された囲炉裏でほっこり。

クイさんからカレン族の話や日本への出張など、色々な話をしてもらいましたが、特に衝撃的だったのはクイさんの環境への高い意識。

コーヒーを学びにインドネシアへ行くことがあったのですが、飛行機が排出するCO2を相殺するために、帰国後に33本の木を植えたそうです。

クイさんの村からは満天の星空が見られます。
(写真では表せないぐらい、きれいです!)

村は標高1,000m程あり、長そでを2枚着ても寒いくらい。
毛布を被り、眠りにつきます。

ホームステイ 2日目

托鉢・朝食

朝は6時半に早起き。目的は托鉢です。

仏教の戒律で、お坊さんは貨幣に触れることが禁じられており、自分の所有物を持たない修行の身とされています。そこで、生活に必要な最低限のものを人々からの施しを受ける行為を托鉢と言います。

托鉢の際、私たちは靴を脱ぎました。僧侶は裸足で托鉢を行うので、自分も裸足になることで、僧侶の方が上の立場であることを示します。

お坊さんは「寺に来て瞑想もできるで!」と言っていたので、次回は瞑想にもチャレンジしたいと思います。

その後、朝のコーヒーを頂き、朝ごはんです。

朝ごはんはタイ風チャーハンです。

コーヒー体験②(焙煎~試飲)

朝ごはんの後、コーヒー体験の最後のプロセス、焙煎です。

普段は量が多いため、近くの大規模な焙煎設備で焙煎を行っているそうですが、今回はクイさんの機械で焙煎します。

コツは肘をうまく使うこと。クイさんの手つきはまさにプロフェッショナル。

参加者で交代しながら、約1時間ほど豆の焙煎をします。

 

コーヒー豆を加熱し続けると、「パチパチ」と音がなります。

これは、豆が一定の温度に達すると、豆の内部の気圧が高くなり水蒸気が細胞の隙間から逃げることができなくなり、細胞壁をやぶって外に出ているためです。
出所:コーヒーステーション

焙煎後は、お米の籾を取り除くのを同じザルを使った方法で薄皮を飛ばします。

おいしそうなコーヒー豆の出来上がりです!

しかし、できたてのコーヒー豆は炭酸ガスを多く含んでいるため、抽出が難しく、本来の味わいを感じることが難しいです。

従い、飲み頃となるのは焙煎から3日後となります。

実際に飲んでみましたが、昨日飲んだ本来の味とはやはり劣る気がしました。

村散歩:機織り、学校訪問

コーヒー体験は一段落。続いてカレン族の伝統的な機織りを見に行きます。

村の中心地には、小さなガソリン置き場もあります。

手織りの方法は様々ですが、カレン族の織りは腰機(こしばた)で、経糸を張るために腰帯を備えています。

これは、織り機の原点ともいえる機で、最もシンプルで原始的な織機といわれています。
カレン族の手織りの詳細についてはこちら

「最近の若者は手織りをやりたがらない」と話していました。「次回は手織りについてしっかり教えてあげる」と言ってもらえたので、次回が楽しみです。

こちらは機織りをしている方のお母さん。カレン族の衣装がとてもきれいです。

こちらは機織りをしている方のお父さん、90歳になりますが、とても元気で籠を作っていました。毎日仕事をしているそう。

その後、近くの小学校へぶらり。

運よく昼休みで、一緒にバレーボール。


日本であれば不審者として通報されるに違いないが、受け入れてくれた上にアラサー日本人と一緒に遊んでくれる先生・子供たちに感謝。

小学校2年くらいのこどもたち。かわいいです。

忘れられない思い出ができました。

最後のランチはクイさんの梅おにぎり。

クイさん自身が育てた梅で作ったおにぎりは最高でした。

参加者で最後に記念写真。クイさん、ありがとうございました。


 

以上、タイのコーヒー農家ホームステイの一部始終を紹介させて頂きました。

日本では味わうことのできないコーヒー生産の現場を肌で感じることができるとともに、タイのローカルなリアルな生活を味わうことができ、最高の時間となりました。

タイのコーヒー収穫期間は11-2月であるため今年は難しいですが、来年もまた訪問させてもらいたいと思います!

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