2022年2月19日に雪山登山の入門の山と呼ばれる蓼科山へ行ってきました。
蓼科山は都心からもアクセスが容易、初心者も登山可能であり、かつ私が上ったタイミングが休日ということで、他登山者も多くトレースがしっかり残っており、ラッセルは必要なく歩きやすい道でした。
一方で、山頂付近は天気が悪く、私にとっては人生で一番の吹雪でした。
蓼科山山頂で見ることができる、一面に広がる北アルプスを見ることは残念ながらできませんでした。
それでも、雪山の楽しさを十分に味わうことができましたので、以下、紹介します。
私は実は、今年雪山登山を始めた初心者で、今回の蓼科山登山は、①天狗岳テント泊、②日帰り谷川岳に次ぐ、3回目の雪山登山となりました。
この記事は、少し前の私のような「雪山登山をしてみたいけれど、雪山ってどんな感じなのだろう?」という不安・疑問を持っている方に向けて雪山のすばらしさを伝えたいと思って書いております。
また、「蓼科山に行くことは決めたけれど、蓼科山はどのような山なの?」「マイカーを持っていないけれど、どうやって厳雪期に谷川岳に行けばよいの?」という方の参考もなるかと思います。
目次
- 私の基本情報
- 蓼科山の難易度・紹介
- 蓼科山への行き方
- 登山の概要
- 蓼科山登山後の感想
私の基本情報
山のレポートを紹介する前に、登山スピード等の参考のために私の体力レベル等を紹介します
- 28歳男性・会社員・独身
- 東京都内在住
- 中高時代は野球部
- 最近はリモートワークが続き、週一回ランニングをしている
- お風呂後にはストレッチを10分程度
蓼科山の難易度・紹介
蓼科山は八ヶ岳の北に位置する、標高2,531mの山です。
蓼科山は、雪山登山の中では体力度・技術度ともに初級の山となっています。
一方で、私が実際に登ってみて思ったことは、「トレースもしっかりしていて非常に上りやすいが、初級だと思ってなめていかない方がよい」ということです。
天狗岳と谷川岳に登ったことがあったため、蓼科山はその二山と比べるとそこまでキツくないのかなと勝手に想定していました。
しかし、3度にわたる急な登り道もあり、天候も変わるとなると、初心者にとってはそこまで簡単な山ではないと思いました。
かといって、危険な個所があるわけでもないため、一般的な冬山装備をしっかりして上ることができるとよいかと思います。
蓼科山への行き方
今回私は同年代の友人と2人パーティーで行きました。
マイカーを持っていないため、電車とバスの公共交通機関を使っての移動となりました。しかし、私たち以外の登山者はマイカーで登山口まで来られていました。
下記、都内に住んでいる私の蓼科山までのアクセスを記します。
冬季は茅野駅~蓼科山登山口までのバスが休業しています。
他のバス路線である”北八ヶ岳ロープウェイ行き”のバスに乗り、”石臼台別荘地”というバス停で降りることで、公共交通機関でアクセスすることが可能となります。
石臼台別荘地から登山口までは40-50分程一般道を歩きます。
(やや疲れます)
【登山口までのアクセス・タイムスケジュール】
翌日の茅野駅07:55発のバスに乗るには前泊が必要であるため、前日夜に甲府へ移動し、ビジネスホテルに宿泊しました。
登山当日、甲府駅から茅野駅は中央本線で1時間ほどかけて移動します。
乗車している人はほぼおらず、貸し切りという状態でした。
車両にはトイレもついているため安心です。
雪山を眺めながら移動します。
(おそらく北岳)
念のため早めの電車で向かいましたが、40分程空き時間があるため、茅野駅併設の蕎麦屋さんでエネルギー補給をします。
早く茅野駅についてしまった時はおすすめです。
3番バス乗り場から、北八ヶ岳ロープウェイ行きのバスに乗り、石臼台別荘地というバス停に向かいます。このバスに乗って蓼科山に向かうのは私たちだけでした。
他の乗客の方もあまりいないため、座ることができました。
石臼台別荘地に向かうバスに乗る場合は、バス出発時刻の5分前にバス停に到着していれば十分かと思います。
石臼台別荘地で下車後、蓼科登山口まで50分程歩きます。
基本的には上写真のような一般道であるため、雪山登山靴以外の歩きやすい靴で行くことをお勧めします。
写真奥に見えるのが蓼科山です。
途中では鹿もいました
蓼科山登山口の駐車場に到着です。
私たち以外はマイカーで来ている方がほとんどなようでした。
9:30前には駐車場は埋まってしまっており、雪を掻いて駐車スペースを作っている方もいました
登山の概要
以下、実際の登山のスケジュール・詳細を紹介します。
ガイドブックによりますと、蓼科山の標準登山時間は5時間半となっております。
後半は天気が悪くなってきたときもあり、やや急ぎ目で下山した結果、下記のようなタイムスケジュールとなりました。
【登山スケジュール】
以下、詳細です。
雪に埋もれた蓼科山登山口のバス停からスタートします。
トレースがはっきりとあるため、非常に歩きやすいです。
青空の下の樹林帯を歩きます。とても気持ちがよいです。
蓼科山には急な登りが3度あります。
一歩一歩着実に上ります。
透き通るような青い空と、真っ白な雪が美しく、元気が出ます。
しかし、この青い空ものちに機嫌を悪くします。
休憩場所からは、広大に広がる山脈と盆地が見えます。
平地で見ることができない景色を見ることができるのは、雪山登山の醍醐味の一つですね。
しかし、段々天気が悪くなっていきます
急な坂を上ります。
こちら、樹林帯を抜け、蓼科山の頂上へ向かうトラバースの道となります。
先ほどの青空は消え失せ、猛烈な吹雪でした。
雪山登山を始めて一番の吹雪に遭い、恐怖を感じました。
もっと上級の山になればどんな吹雪になるのでしょうか。。。
カメラの光度を設定している余裕がなく、真っ白な写真となっていますが、蓼科山頂上の標識です。
少しだけ山頂付近を歩きましたが、何も見えないためすぐに下山しました。
天気が悪いため、やや急ぎ足で下山をします。
標高2,000mを過ぎた時点から、晴れ間がまた見えてきました。
トレースから外れたところで、ラッセルの練習も可能です。
13時半過ぎに無事に下山しました。
登り始めた時は満車でしたが、下山時にはすでに皆さん帰られているようでした。
そこから荷物を片付け、石臼台別荘地 バス停まで歩きます。
バス停へ歩くまでの途中にある駐車場からの景色です。
南アルプスの壮大さを感じることができます。
その後50分程歩き、バス停に到着。バスに乗って、茅野駅へ帰ります。
茅野駅へ到着後、バス停併設のビルに入っているモン蓼科というレストランでビールとカツカレーを食べ、電車に乗りました。
登山後のビールは体にしみわたります。
モン蓼科のカツカレーもおいしいですが、ソースカツ丼もとてもおいしいのでおすすめです。モン蓼科
以上となります。
蓼科山登山後の感想
以下、私の備忘録的なものとなりますが、登山の感想です。
- サングラスの曇り止めは眼鏡吹きタイプのものでは効果が弱いため、液体タイプのものをしっかり塗っていく必要がある
- 鞄の荷物をより取り出しやすいように整理する
- 今回はしょうがないが、山は早めの時間から登り始めるに限る
今回の蓼科山登山器は以上となります。
もしよろしければ谷川岳・天狗岳の登山記も読んでみてください↓
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