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【時代の流れに遅れるな】D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略【要約】

みなさんこんにちは、

本日は、ビジネスデザインファームTakramのディレクターである、佐々木康裕氏の「D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略」を紹介します。

本書は、下記のようなおすすめです!

  • 最近「D2C」という言葉を聞いたけれど、どういう意味か分からない。
  • D2Cの意味は分かるけれど、実際にどうやってビジネスに活用するのかわからない
  • テクノロジーを活用した新しいビジネスモデルについて知りたい

【目次】
1. そもそもD2Cとは?
2. D2C企業の強み
3. D2Cと既存ビジネスの相違点

1. そもそもD2Cとは?

D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、企業が顧客に対して直接商品を販売する仕組みのことを意味します。

いわゆるB2C企業も、顧客へ直接販売しているように思えますが、B2C企業が顧客へ商品を提供するには、販売代理店や広告代理店などが中間に入っています。

2. D2C企業の強み

D2C企業の強みは大きく3点あります。

①. 会社のビジョンや思想をきちんと伝えられる
②. 顧客との深い関係構築ができる
③. 顧客データを収集できる

企画・製造・販売を自社で行うため、会社のブランドを顧客へ直接訴求することができます。

また、販売も自分たちで行うため顧客との接点を増やすことができます。
その顧客接点を利用して顧客へのサービス改善につながるデータの収集・分析も行うことが可能です。

3. D2Cと既存ビジネスの相違点

本を読んでいて私が特に面白いと感じたD2Cビジネスのポイントは下記2点です

①顧客へはプロダクト(機能)を提供するのではなく世界観(ライフスタイル)を提供する
②顧客は「他人」ではなく、「仲間」である

①顧客へはプロダクト(機能)を提供するのではなく世界観(ライフスタイル)を提供する

D2C企業はモノを製造するだけでなく、そのモノで顧客にどのような世界を提供したいのかを示しています。

下記2件事例をご紹介します。

【①スーツケース販売のAway社】
Away社は、会社で独自の雑誌を編集・作成しています。

その雑誌の中で、スーツケースの販売を訴求するのではなくて、旅のあるライフスタイルを訴求しています。

誰しもが憧れる「旅のある生活を実現するための手段」としてスーツケースを提供しようとしています。

【②ED薬のHims社】
ED薬と聞くと、自分が持っていて誇れるものではないというのが今までの常識です。

しかし、Hims社はただEDを改善するためのプロダクトを売るのではなく、男としてかっこよく生きるための手段としてED薬を提供しています。

広告もおしゃれなメンズ雑誌のような写真を利用しています。

上記からも、ただ「プロダクト」を売るのではなく、「暮らし・ライフスタイル」を訴求することで、顧客の信頼関係を獲得していることが学べます。

②顧客は「他人」ではなく、「仲間」である

D2C企業では、顧客を商品を買ってもらう「他人」ではなく、ブランド改善の「仲間」と認識しています。

製品販売前にトライアルで利用してもらいフィードバックをもらったりしています。

顧客を「仲間」とできるようになった理由は2つあります。

1つ目は、顧客への販売チャネルがダイレクトへなったこと。
2つ目は、広告やプロモーションも顧客へダイレクトへ行えるようになったことです。

D2Cはカスタマーサクセスを追求するビジネスモデルです。

つい最近までは顧客に商品を買ってもらったら、顧客接点は途切れていました。

しかし、商品の販売後も顧客と関係性を維持し、商品を使って顧客が望むライフスタイルを実現できているかを常にフォローしていることがD to C 企業の特徴です。

以上、自分の備忘録も含めて、本の中で特に自分が面白いと思った点をまとめてみました。

D2Cという新しいビジネスモデルが具体例と一緒にとても分かりやすくまとめられておりますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!!