コンサルライフ

【コンサルタント必読!】プロフェッショナルコンサルティング 波頭亮氏 冨山和彦氏

本記事では、コンサルタントに必要なマインドセット・能力・スキルが、非常にわかりやすく整理された「プロフェッショナルコンサルティング」を紹介します。

私は大手自動車メーカーから、総合コンサルティングファームへ中途で入社したのですが、入社前に、コンサルタントとして働く上での心構えを学びたいと思い、本書を読みました

本記事は下記のような方におすすめです

【本記事がおすすめの方】

  • 「プロフェッショナルコンサルティング」の要点を知りたい方
  • コンサルティングファームで働くうえで必要なマインドセット・能力を知りたい方
  • 真の意味で、「活躍する」コンサルタントになるための条件を知りたい方

本の紹介

戦略系コンサルタントの第1人者・波頭亮氏と、企業再生の実践派コンサルタント・冨山和彦氏が、若手コンサルタント達のために、自ら手がけたコンサルティング案件を実例に挙げ、コンサルティングの心髄を解き明かす。参考:東洋経済

本書のポイント5点

論理的思考力はテクニックではなく、筋力

論理的思考は「テクニック」ではなく、日々のトレーニングで鍛えられる「能力」とありました。

腹筋は一日筋トレをしただけではつかないように、論理的思考力も毎日毎日繰り返して鍛えることで、培われます。

また、継続することに加えて、「正しいフォームで行うこと」も非常に重要であると書かれており、中途の自分でもまだ養うことができると希望を抱くとともに、ただ闇雲にやっても意味がないと気付かされました

② ロジカルシンキング+ロジカルコミュニケーション

考えたことを相手に理解してもらうためには、ただ論理的な思考結果を伝えるだけでなく、「相手への伝え方=コミュニケーション」が重要となります

ロジカルコミュニケーションは、①正確にロジックを展開して伝える正攻法と、②聞き手の知識や思考の性質に合わせてメタファーやメッセージとして伝えるやり方 があるため、場面に応じて最適な方法を選ぶ必要があります。

③ 3ヶ月に1つ、年4つ修士を取るくらいの勉強が必要

英国や米国のトップレベルのコンサルタントの学歴は、ほとんどが修士か博士です。

若い時の圧倒的な勉強量が、コンサルタントとしての思考力、思考する体力、知識等を培っています。

1か月に数冊本を読んでいるだけの私にとっては、最も印象的な一文でした。

④ 若い人の優位性は、より一時情報に近い「現場」の情報にアクセスしていること

能力や知識がない、若手・中途入社のメンバーの一番の強みは、スタッフとして「現場」の一次情報にアクセスできることです。

「現場」から徹底的に情報を集め、クライアントが見えていない現場のファクト・リアリティを見つけることが信頼を築くための最初の一歩と書かれています。

外部のコンサルタントとして、価値を発揮するためには、「クライアントが気づけていない問題点」を見つけ出す必要があります。

⑤ 企業が戦略的経営で成功する為の核心は、「執行力:execution capability」

1980年代までは優れた戦略さえ作ることが出来れば、企業の業績は改善されていました。

しかし、その後その戦略をいかに活用するかという組織の実行力が重要となっています。

実行力次第で、立案される戦略も大きく変わってきており、コンサルタントが解決策を提案するだけではなく、自ら現場を動くことが求められています。

読書後の3つのネクストアクション

① 自分で現場に足を運ぶことを大事にし、クライアントが認知していないが現場感を持った情報を集め、ファクトを分析したいと思います。

② 論理だけでなく、情理の双方が大切であることを理解しました。
まずは、コンサルタントとして基礎的な論理的思考力を毎日正しいフォームで鍛えたいと思います。

③ 新しいクライアントと仕事をする際は、徹底的に相手のことを調べたいと思います。
業界紙2年分を読み込んで、、業界の基礎的な仕組みや専門用語を理解したいと思います。

所感

超一流コンサルタントでさえ、泥臭い努力を正しいフォームで継続し続けていることがわかりました。

足を使って現場でファクトを集めていたら、15~20時間は1日働いているという一文も印象的でした。

まずは、基礎体力であるロジカルシンキングを徹底的に鍛え、メーカー培った「現地現物」のマインドを活かしたいと思います!